日大生産工学部建築工学科

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塩川 博義 教授

塩川 博義 教授

専門 サウンドスケープ、建築音響、音楽音響
研究テーマ サウンドスケープに関する研究、クメール宗教建築に関する研究
主な担当授業科目 建築環境工学Ⅰ
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出身地 神奈川県横浜市
趣味 ガムラン演奏、ギター演奏、陶磁器収集

先生への質問

現在の研究分野について教えてください。

コンサートホールなどの建築音響設計や騒音対策に関わる研究に従事しておりますが、最近はサウンドスケープという新しい分野をいろいろな角度から研究しております。今までの音環境というものは、主に騒音レベルという物理量で評価していましたが、サウンドスケープとは音の質というものを考えていくものです。これは音の文化や音楽と非常に関わりがあります。具体的には、現在、インドネシア・バリ島のサウンドスケープや商店街のサウンドスケープなどを調査しています。また、3年前から「クメール宗教建築の排水システム」や「アンコールワットやバイヨン寺院に描かれているゴング」の調査も行っております。

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卒業研究について

今年は「サウンドスケープに関する研究」を中心に、音に関する研究を行います。今まで「商店街の音環境(サウンドスケープ)に関する研究」を行ってきましたが、現在、「お寺の鐘、青銅製ゴングや風鈴」など、唸りを生じるものについての調査を行っています。また、地域に根差したコンサートホールの調査も、やっていきたいと考えています。光環境に関する研究も、創生デザイン学科の加藤先生と共同研究していますので、今年も考えたいと思います。

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ゼミナールについて

音響心理学やサウンドスケープなどの内容を含みながら講義形式で行っています。また、2年生のときに学んだ建築音響および騒音制御の内容を復習し、卒業研究に必要な基礎知識を確認していきます。

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建築の道・現在の専門分野に進んだ理由を教えてください。

理系でしたが、芸術系に進みたかったので、建築学科を受験しました。ただ、中学、高校とバンド活動しており、音楽の道も捨てきれず、結局、建築の中でも音の分野へ進みました。

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どんな大学生でしたか。

ライブハウスで演奏したり、アングラ劇団の音楽や音響を担当したりと、大学の勉強よりも、大学の外での活動の方が楽しく、好きでした。録音にも嵌り、自分のバンドの自主制作レコードも作りました。当時、インディーズブームでしたからね。劇団の人たちはアルバイトしながら、一生懸命に芝居をしておりましたから、親のすねをかじっている学生だった私はよくバカにされていました。打ち上げのときなどに芸術論を吹っかけられても何もわからず、自分の無知を痛感しました。ダダやシュールレアリズム、そして、バウハウスなどは、芝居仲間から教わりました。結局、音楽で食べていくのは無理だなと思い、大学院では音響の研究室に入り、一生懸命勉強しました。そういえば大学院のときに、日本の環境音楽の第一人者である吉村弘さんと出会い、「サウンドスケープ」という思想に出会いました。この出会いが、のちの自分の研究の道を決定づけたものだと今は思っています。

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現職に就かれるまでの経歴について教えてください。

大学院を卒業して、ミサワホーム総合研究所のサウンドデザイン室に入り、企画住宅の壁や床などの音響データ(主に遮音や床衝撃音)を測定しておりました。ミサワホームにいたのは1年間だけでしたが、その間、住宅にも「サウンドスケープ」の考えを導入するべきだと企画書を書いたら、社長の目に留まり、何かやるようにいわれて、結局、「環境音楽」のCDを制作しました。当時、住宅会社がCDを制作するというので話題になり、結構メディアに掲載されました。この「サウンドスケープ」というCDのシリーズは私がやめたあとも続けられ、結局7枚まで制作されました。その後、生産工学部へ就職しました。

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教育において、どんなことを重視していますか。

私の教える科目は建築でも「音」ですので、音の楽しさ、人間の耳のすばらしさ、そして、空間で感じる音の不思議さを、なるべく実際の音を聴かせながら、体験させていきたいと思っています。あとは、どう感じるか、あるいは、どう受け取るかは学生次第です。

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ご趣味について教えてください。

音楽の演奏と陶磁器の収集です。現在、インドネシア・バリ島のガムランとギターを年に数回演奏しております。また、アールヌーヴォー磁器を収集しており、展覧会をいくつかの美術館で行っています。

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建築を志望している学生や在学生へのメッセージをお願いします。

建築は雑学です。いろいろなことに興味を持って、視野を広く持ってください。そして、学生時代にいろいろな人と出会って、いろいろなことを学んでください。そこから、ひとつ誰にも負けない自分の好きなこと見つけてください。

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