日大生産工学部建築工学科

現在地
ホーム  > スタッフ紹介  > 下村 修一 准教授

下村 修一 准教授

下村 修一 准教授

専門 地盤工学
研究テーマ 地盤の液状化特性、地盤調査技術など
主な担当授業科目 地盤工学、建築構造力学Ⅲ、プロジェクト演習、総合設計Ⅲなど
出身地 千葉県千葉市
趣味 月1回のジョギング、毎週の競馬

先生への質問

現在の研究分野について教えてください。

私の研究分野は建築の地盤基礎です。地盤は力学的性質が比較的コントロールし易いコンクリートや鉄骨などの人工的な材料と比べて、その性質は生成過程,砂や粘土の混合状態などが地域や時代により異なるため極めて複雑です。建物はこのような複雑な性質の地盤に支持されるため、安全で安心した生活を送るには、まず地盤を良く知ることが大切です。さらにその性質を知った上で、その地盤に合理的に建物を建てる方法を検討することになります。私の研究分野は地盤を良く知るための地盤調査技術に始まり、建物をどのように安全に地盤で支持するのか、地下室を作るためにはどのように地盤を掘ったら良いのか、さらに地震が起きた時に地盤はどのような動きをするのかまで幅広く扱います。その中でもメインの研究テーマは2011年の東北地方太平洋沖地震で有名になった液状化現象です。この地震では数万棟の戸建て住宅が液状化の被害を受けており、技術の発展の余地がおおいにあります。私は少しでも被害の軽減に貢献するため、液状化の発生を合理的に予測する手法の開発を進めています。

トップヘ戻る

卒業研究について

当研究室では建築の地盤基礎に関わる研究を実施します。建築分野では非常に地味な分野ではありますが、どんなに美しい建物も足元がしっかりしていなければ成り立ちません。ゼネコンの施工管理では技術者が少なくニーズの高い分野であり、東日本大震災後、住宅業界でも重要性が高まっています。
(1)宅地地盤の液状化評価に関する研究
宅地地盤の液状化を簡便に評価する手法の開発を主に実験的に検討します。
(2)摩擦音による土質判別技術の開発
地盤調査や地下工事では直接土を確認できない手法が少なからずあります。例えば住宅の地盤調査技術として最もポピュラーなスウェーデン式サウンディング試験や杭、山留めの施工が挙げられます。これらの調査や工事時に得られる摩擦音を活用し、土質判別の精度を向上させる方法を実験的に検討します。
(3)地盤改良体の品質向上に関する研究
地盤改良の一つとして、建物を支持することが困難な軟弱地盤にセメントなどを混合することで堅固な地盤を造る方法があります。この研究ではその地盤改良の品質向上に関する技術を実験的に検討します。
(4)その他
杭の鉛直支持力及び施工管理に関する研究
山留め壁の挙動に関する研究

トップヘ戻る

ゼミナールについて

建築分野で地盤・基礎を専門とする講座がある大学は極めて少なく,構造設計や施工管理などの実務においてもこの分野に明るい技術者はほとんどいないのが現状です。また、地盤工学の授業時間も限られており、これだけではこの分野の十分な理解は得られません。ゼミナールでは卒研前の助走段階として、授業の復習に加えて、簡単な土質実験、実際の設計・施工の紹介などを交えることでこの分野の重要性及び魅力を感じてもらえる時間にしたいと考えています。

トップヘ戻る

建築の道・現在の専門分野に進んだ理由を教えてください。

高校生の初めくらいまではマグロの養殖研究をやりたいと考えていました。いつの間にかその情熱は消えてしまっていましたが、最近の養殖技術の発展状況を見ると後悔がないとも言えません。結局、多数の親族が建築の分野で活躍しており、自然と建築の道に進みました。この道で自分の価値を最大限にアピールできる分野を考えた結果、建築では比較的マイナーですが建物の土台を扱う重要な分野である地盤工学を専門にしました。

トップヘ戻る

どんな大学生でしたか。

力学系は得意でしたが、意匠系のセンスが全くない、得手不得手の極端な学生でした。笑えませんが、私の図面があまりにもひどく、卒業後に私が1級建築士を合格した時には友人が「下村が合格するなら自分は落ちるはずはないと」自信を持ったほどです。私も多くの建築学科の学生と同様にこの学科に入ったからには建築家を目指したいと思っていましたが、意匠系は他の方に任せることにし、自分は得意の力学系で負けない努力をしていました。

トップヘ戻る

現職に就かれるまでの経歴について教えてください。

修士課程を卒業後、周りの大人が執拗に勧める公務員を蹴り、ゼネコンの研究所に就職しました。研究所では建築の地盤基礎に関わる研究開発及び現業(設計・施工)支援を行っていました。

トップヘ戻る

教育において、どんなことを重視していますか。

私の専門である地盤工学は他の授業に比べてとりわけ親しみ難い分野だと思います。そのため授業においては実際の写真や絵を交えて出来る限りイメージが膨らむように心がけています。ゼミナールと卒研指導においてはコミュニケーションを重視し、研究成果だけではなく、そのプロセスやまとめ方、プレゼンテーション能力の向上を身につけてもらうことを重視しています。

トップヘ戻る

ご趣味について教えてください。

スポーツ(特に野球)は好きですが、走ることは苦手でした。ところが健康診断をきっかけにジョギングを始めたところ、徐々に魅力に取り付かれつつあります。最近では夫婦で大会にも出るようになり、自分でも驚いています。おおっぴらに趣味とは言いにくいのですが、競馬にもはまっています。どちらかと言えばこちらがメインです。賭け事としては悔しい思いばかりしていますが、特定の馬を追いかけたりもして楽しんでいます。風が吹いたら走らない気まぐれな馬、男馬は全く歯が立たないほど強力な女馬や代々受け継がれる血統を感じさせる馬もいるなど色々な個性が見られることも大きな魅力です。

トップヘ戻る

建築を志望している学生や在学生へのメッセージをお願いします。

社会人になると様々な方々と仕事をします。例えば建築現場の管理では、職場の上司や同僚だけではなく、日雇いの職人さんから企業のオーナーまで様々な能力や地位を持つ方々と共に一つの建物を作り上げます。このような方々と上手にコミュニケーションを取れなければ良い建物はできません。また、そこで得た経験、人脈を財産として次の仕事に生かすことが重要です。そのためには自分を好きになってもらうことが重要だと思います。真剣であること、コミュニケーションがしっかり取れること、仕事だけではなくバカな話もできることが重要ではないでしょうか。

トップヘ戻る