日大生産工学部建築工学科

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松井 勇 教授

松井 勇 教授

専門 建築材料学
研究テーマ 建築材料の仕上げパターンの光と影による見え方、建築材料の美観性の維持など
主な担当授業科目 学部:ゼミナールA・B、卒業研究、大学院:建築仕上材料学特講、生産工学特別演習、生産工学特別研究
出身地 東京都港区
趣味 旅行、水泳

先生への質問

現在の研究分野について教えてください。

人間の五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)によって感じる建築材料の性質・性能の良否を評価する方法について研究しています。例えば、床材料を選ぶとき、温かく感じる床材・滑りにくい床材など、その材料を見たり、触れたりして、経験的に感覚で評価しています。私の研究は、このような感覚で評価している材料の性質・性能を物理的な数値で定量的に評価するための試験方法を開発しています。五感によって感じる材料の性質・性能の良否の評価は、居住者の日常生活における快適性を確保するために、健常者だけではなく、児童、高齢者など生活している人が対象になります。

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卒業研究について

卒業研究は、Q1で記述した研究分野に関連する研究テーマを与えて、卒研生2~3人がグループとなって、実験を主体として研究を進め、研究結果をまとめるとともに、卒業生、大学院生、ゼミ生の前で発表することを前提としています。卒業研究のねらいは、1年間のグループ研究活動による協調性、コミュニケーション能力の育成、研究成果の概要・卒業論文作成および発表会により、1年間の成果をまとめる力、概要・卒論の文章能力、プレゼンテーション能力などを育成します。当然、卒業研究を行っている間に、さまざまな問題が発生しますが、これを解決するために、月に1回程度グループと教員とで打ち合わせ会を開いて検討します。このとき、会議資料の作成、議事の進行、議事録作成をグループで分担して行っています。

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ゼミナールについて

ゼミナールAテーマ:建築材料の触覚による評価
ゼミナールBテーマ:建築材料の視覚による評価

卒研テーマ
(1)仕上げパターンの光と影による見え方に関する研究
(2)外装材料の雨筋汚れの防止対策に関する研究

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建築の道・現在の専門分野に進んだ理由を教えてください。

材料の感触に関する研究を始めたきっかけは、建築材料を研究しているほとんどの研究者は、コンクリートの研究を行っていました。これは、コンクリートが水、セメント、砂、砂利の調合を変えて、さまざまな性能のコンクリートを研究室で作ることができるからであります。仕上材料を研究している研究者は非常に少なかったです。そこで、コンクリート以外の材料の研究を行うことを決めました。しかし、フローリング、カーペット、壁紙などの仕上材料を研究室で容易に製造することができないため、仕上材料を選定する際に、仕上材料としての品質・性能を評価する研究を考えたわけであります。当時、誰も研究をしていなかった分野として、感覚によって評価されていた材料の品質・性能を定量的に評価する試験方法の開発に関する研究であります。

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どんな大学生でしたか。

大学が二部(夜間部)であったため、朝7時に起床、8時に出社、午後4時に残業予定の社員に気を使いながら、退社して、お茶の水の日本大学理工学部建築学科に通っていました。午後6時から始まる授業の前に、スパゲッティあるいはホットドックで夕食を軽くすませて、教室に入り午後9時の終了まで授業を受けていました。大変だったのは、製図の課題でありました。授業が終わって、午後10時ごろ帰宅し、それから製図の課題に取り掛かり、特に、提出間際は徹夜で課題を完成させ、そのまま会社に行った時もありました。幸いにして、入学後1カ月ぐらいで友人ができ、楽しい大学生活を送ることができました。友人たちは皆、昼間は仕事して、大学に通う連中で、授業が終わると、近くの店や、あるいは友人宅に泊まり込んで、お酒を飲みながら朝まで語り合ったものです。5人の友人は、年齢、職業、趣味もバラバラであったので、話題に事欠くことなかった。

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現職に就かれるまでの経歴について教えてください。

大学を卒業と同時に、会社を退職して、大学院理工学研究科修士課程建設工学専攻に入学しました。昼間に授業が受けられることを喜んだ記憶があります。大学院の授業はお茶の水で受けていましたが、修士論文は、生産工学部にかよって、現在日本大学名誉教授笠井芳夫先生の指導のもとで実験研究を行っていました。
修士課程修了時に、笠井芳夫先生の研究室におられた助手の方が家業の関係で退職するので、後任として、助手として採用され、今日に至っています。私の研究歴は、当初はコンクリートの力学的性状に関する研究を行いながら、材料の感覚的性能の研究を並行して行っていました。

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教育において、どんなことを重視していますか。

大学は、専門分野を勉強するだけではなく、人格の形成の場であります。卒業研究、ゼミナールでは、特に意識してグループでの共同研究を行い、研究課題を遂行中に、さまざまな問題が発生しますが、これらをグループで解決しながら研究を続けていくなかで、協調性、コミュニケーション能力、研究結果をまとめる能力、プレゼンテーション能力などを身につけることを重視しています。

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ご趣味について教えてください。

大学時代は、寺社建築に興味があり、毎年、5月の連休、夏休みを利用して、京都・奈良を一人旅したものです。寺社建築を見て回っているときに、俳句・短歌、墨絵・浮世絵など日本の文化に興味を持ち始め、当時は、俳句・短歌を詠んだり、京都で高価な硯、墨、筆を購入して墨絵を描いたりしていました。
最近は、メタボ、体力低下などが気にかかり、水泳、ゴルフを始めています。水泳は千葉県国際水泳競技場に通って、一般用の50mプール(深さ1.4m)でウォーキングしたり、50mを一気に泳いだりして、体力造りに心がけています。

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建築を志望している学生や在学生へのメッセージをお願いします。

大学は、専門分野を勉強する場であることはもちろんですが、人格形成(人格の陶冶)の場であります。学生時代は、年齢的にも最も影響を受けやすい時期であり、書物を読んだり、サークルに参加したり、多くの友人と語り合ったりすることによって、人として成長していきます。しかし、昨今の学生を見ていると、一人でパソコンのゲームや、イヤホーンを耳にあてて音楽に夢中になって、読書や他の人と話をする機会が少なくなっていると思います。学生諸君にとって、最も大切な時期なのに、非常に残念であります。
そこで、皆さんには、自分が今まで、勉強以外に何をやってきたかを時系列にまとめて、自分史を作ることを提案します。その中には、影響を受けた書物、影響を受けた人物はもちろん、ボランティア活動、地域での野球・サッカーのサークル参加など、人格形成の足跡をまとめておくとよいと思います。

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