ふたつの壁
制作者 | 浅岡 咲稀 |
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指導者 | 木下道郎・亀井靖子 |
制作年・課題 | 3年・民家再生 |
コンセプト | 伝統ある古民家・旧広瀬家を”住宅”と”古書堂”というふたつの機能を持たせた建物に再生した。そこで、”プライベート空間”と”パブリック空間”を分けるためにふたつの壁を利用した。この古書堂の利用者のターゲットは、近所に住む住民、商店街を歩く人々、そして隣にある小学校に通う子供たちである。壁をふたつ造ることで路地空間が生まれる。この路地を商店街と小学校をつなぐ道になるように配置することで、このプライベートとパブリックの間に生まれる空間を地域の方々と触れ合うことのできるセミパブリック空間として生かしたいと考えた。古書堂の中は本棚を壁一面に配置して部屋を囲み、住宅は開放感を感じられるよう開口を増やしてテラスで囲み、二つの空間を”明暗”で対比させた。 |
コメント | 川崎民家園の実在する民家を移築再生する課題であり、企画や敷地を各自で設定する。2015年度宮脇賞にて木下道郎賞を受賞した。 |