日大生産工学部建築工学科

現在地
ホーム  > 作品ギャラリー  > 水辺のよりみち -忘れられた干潟の記憶-

水辺のよりみち -忘れられた干潟の記憶-

制作者 阿部雄介
制作年・課題 2010年度(旧建築・環境デザインコース)
コンセプト

水辺の上を歩き、生活し、遊歩道のように刻々と景色が移り変わるような建築。谷津は、かつては自然が溢れ、様々な生物が混在した土地である。多くの種類の鳥が飛来し、谷津という東京湾に面したこの敷地を鳥で埋め尽くしていた。しかし、高度経済成長時にこの土地が埋め立てられ、この自然も狭小化が迫られ、干潟や船溜だけが取り残された。徐々にこの土地の人々、建築、自然に距離が生まれていった。この土地に集合住宅が建てられる意味、それはこの土地の歴史、いわゆる価値や存在を理解していくことである。少しでもこの土地の自然に目を向けられるような建築が必要であろう。水辺の上に、何本もの遊歩道のようなものが立ち上がる。それらは交わり、人々、水辺、住宅、大地を混ざり合わせ、それぞれに関係性を持たせる。そして、緩やかにこの土地の環境を受け入れ、また環境を生み出し、住宅と自然が等価なものとなる。遊歩道を歩くことによって、水辺の様子、家庭の様子をうかがえ、さらなるアクティビティが起こるような集合住宅を提案する。