日大生産工学部建築工学科

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就職情報

取り組みと志望動機

建築工学科を志望された皆さんは、まず「建築」という職能、職業の性格をよく理解してください。「建築」が製造業や商社の他産業と著しく異なる点は、つくられるものがつねに「人」と「物」の両面にかかわりながらつくられることです。「人」とのかかわりについては、直接は建築主や様々な請負業者などの人たちとの多彩な人間関係から始まりますが、背景には人生観や生き方、価値観、社会性といった、人間性を理解する必要性が存在しています。また「物」とは、よい建築をつくるための技術や材料とのかかわりですが、背景にはコンピュータ、ITや新素材等の、先端技術への理解の必要性が含まれています。

今までこうした建築を支えてきた分野は「男性社会」だったわけですが、ここ数年来著しい変化を見せています。社会での女性の持つ役割が理解され、女性でなければ出来ない独自の分野が定着しはじめたことです。これは、専門家としての女性の独自の立場、感性や物の見方が強く社会的に要求されたからにほかなりません。これから社会に出るあなた方の努力と熱意、感性によって、多種多様な分野、新しい領域が開拓されることを自覚する必要があると思われます。

いずれにせよ、建築工学科を卒業した諸君の職場は受け身なサラリーマン的生活ではすまない世界であって、こうした姿勢で仕事に取り組むと、周囲の人々の迷惑になるばかりか、自分自身をもスポイルすることになることに注意してください。「建築」という職業を人生の伴侶としていくには、どの分野を希望するにせよ、時間的にも肉体的、精神的にもハードなものを要求され、それに耐え得る様々な努力が欠かせないことを理解して下さい。現状では、就職希望者に対しての求人は、学校推薦と自由応募を合わせて充足していますが、希望職種の求人が必ずしもあるとは限りません。また、現在の社会・経済、建設不況のあおりは、求人状況にも顕著に表れています。また自分の適性にもとづいて企業を選ぶのは早い段階から相当の努力が必要です。過去の例からみても、早い時期に方針を明確にした者ほど、自分の望む企業に進むことができるというケースが多くなっています。このように、将来にわたる進路決定においては、早すぎて悪いということはありません。

したがって、3年次前半位までに自分が何をやりたいか、何が出来るかという自己の適性と意欲をよく見きわめて下さい。3年次後半で自己の進路に適した分野をしぼり情報を集め評価して、いくつかの企業をしぼる等の努力が必要です。最近の傾向で、企業の求人活動が大変早くなりつつありますから、4年次になる前から具体的な就職活動が始まるものと考えてよいでしょう。資料だけでなく、企業について先輩を訪問して内容をたずねる等の就職活動に取り組む必要があるでしょう。

4年次になってもまだ志望分野について結論が出ないというのでは遅すぎるといえるでしょう。建築の分野は極めて広範囲なため、自らの適性に合う分野が必ずありますので、冷静に評価決定できる時間的余裕と精神的なゆとりを持ってください。安易な考えにより選択することは、自分のみならず周辺に大きな迷惑をかけることになるので注意しましょう。

就職試験までの流れ

就職試験までの流れを解説した図

就職先の業種別割合

就職先の業種別割合を解説した図

主な就職先

  • 国土交通省
  • 都市再生機構
  • 旧日本道路公団
  • 各都県庁・市・区役所
  • 各都県住宅供給公社・各種研究所
  • 大学・専門学校・高等学校
  • 清水建設
  • 大成建設
  • 鹿島建設
  • 竹中工務店
  • 大林組
  • 熊谷組
  • 戸田建設
  • フジタ
  • 東急建設
  • 佐藤工業
  • 間組
  • 西松建設
  • 三井住友建設
  • 五洋建設
  • 前田建設工業
  • 鴻池組
  • 飛鳥建設
  • 日揮
  • 大本組
  • 長谷コーポレーション
  • 錢高組
  • 淺沼組
  • 大日本土木
  • 東洋建設
  • 安藤建設
  • 積水ハウス
  • セキスイハイム
  • 大和ハウス工業
  • 大東建託
  • 住友林業
  • 三井ホーム
  • 太平住宅
  • 大成ユーレック
  • ミサワホーム
  • 旭化成ホームズ
  • パナホーム
  • 新日本製鐵
  • トステム
  • 不二サッシ
  • 新日軽
  • 東陶機器
  • INAX
  • ヤマギワ
  • 大氣社
  • 大成設備
  • 新日本空調
  • ダイダン
  • 高砂熱学工業
  • 三菱地所
  • 森ビル
  • 日建設計
  • 日本設計
  • 安井建築設計事務所
  • 松田平田
  • 佐藤総合
  • 板倉建築研究所
  • NTTファシリティーズ
  • 山下設計
  • 岡設計
  • パシフィックコンサルタンツ
  • 丹下健三都市建築設計研究所
  • 黒川紀章建築都市設計研究所
  • 大高建築設計事務所
  • 谷口建築研究所
  • レーモンド設計事務所
  • アール・アイ・エー
  • 乃村工藝社
  • 丹青社
  • その他多数

アドバイス

総合建設業(ゼネコン)を目ざす人へ

ゼネコンは大別すると施工部門と設計部門とがあります。設計部門は、ゼネコンでは施工部門の支援機能を有します。この性格からみてわかるように、いわばサービス機構の一端を担います。設計部門には、デザインの分野と構造・設備等の分野とがありますが、特にデザイン分野は希望すれば誰でも入れるというわけではなく、その人のデザイン能力が厳しく審査されることになるので、希望する者は自己PRの出来る自信のある作品を数点程度(ポートフォリオ)準備しておく必要があるでしょう。

施工部門は、ゼネコンの主幹部門に当たっています。人間関係が重視されるため、人柄、リーダーシップが重視され、面接試験が中心になっています。時間的拘束等により施工部門は敬遠される傾向もみられていましたが、近年、就職先として施工部門を目指す学生も多く、また多くの先輩方も活躍しており、総合的な建築技術の実力と知識を身につける上で最も適した分野といえます。

設計事務所を目ざす人へ

この分野は将来、設計の能力を身につけた上で、自身で設計事務所を主宰したいと考えている人にとっては最も適した分野です。一般にこの種の事務所は企業として小規模で、経営者(建築家)の個性や思想が所内に行きわたっており、その考え方や姿勢と自分の求めているものがマッチするかどうかがポイントになります。従って、大学への求人に応ずるだけでなく、先輩の紹介、雑誌や作品集等から対象となる事務所を自分で見つけ出し積極的に出向いて、経営者(建築家)の人柄、事務所の雰囲気や作品にふれ、自分の性格等のバランスを考慮した上で絞り込み、選択する必要があります。また、就職活動では、自分の作品を数点用意(ポートフォリオ)する必要があります。一番多いのはデザイン系の事務所ですが、建築設計に関わる業務は多岐にわたり、設計事務所は多様化が進んでおり、精算、構造、設備、音響、ランドスケープ、企画・コンサルタント事務所等、今後益々機能分割化する傾向がみられます。

住宅産業、不動産関係を目ざす人へ

この分野は年々希望者が増えています。仕事の内容はそれぞれの会社によってかなり異なりますが、住宅産業では、住宅設計、施工、営業といった内容を担い、営業からはじまって、設計、施工監理といった分野までの一貫した仕事を任されるケースが多いようです。いずれにしても接客中心の仕事が多く、人間関係が苦手なタイプの人には不向きです。また、住宅インテリアの分野は、今後女性の活躍が最も期待される分野の一つといえるでしょう。

不動産部門は、本来不動産販売が中心でしたが、最近ではデベロッパーとして街づくり等の大規模な総合プロジェクトを手がけるようになってきています。しかし、それだけに広範囲わたる専門知識が要求されると共に、コンサルタントや企画、マネージメントの仕事が中心になります。

材料、設備関係を目ざす人へ

材料分野は、研究開発とセールスエンジニアが主な仕事になっています。研究開発は学究的な人に向く分野であり、大学院生の就職が多く見られます。

設備分野は、最近の建築では建設費の中に占める割合が30〜70%と極めて大きくなる傾向にあり、また環境共生等の観点からも期待されている分野です。

官公庁を目ざす人へ

希望者は比較的多いものの採用は少なく狭き門になっています。国家公務員になるためには、公務員試験に合格する必要があり、そのために本学部では希望者を対象とした公務員対策講座が毎年行われ、公務員希望者のニーズに対応しています。地方公務員はそれぞれ独自の採用試験が行われていますが、かなり難しいのが実情です。仕事の面では建築の現場に触れるチャンスはあまりなく、デスクワークの行政分野が中心になります。また、採用試験の時期が一般企業より遅い場合が多いので、就職活動を行うタイミング上でずれ込むことがあることも覚えておいてください。

その他の分野を目ざす人へ

建築はさまざまな関係分野が多岐にわたり、ますます多様化しています。特にインテリア分野はきわめて多様で、住宅設備、店舗設備、内装、家具、照明等の企業が総合インテリアを目ざしており、今後女性を中心に最も期待される分野といえます。この他、すでに完成した建物の維持管理のための技術、いわゆるメンテナンス部門は、景気に影響されない分野として今後ますます発展性が望まれる分野です。また、コンピューターソフト関係企業においても建築の専門知識が必要とされ、若干ですが毎年応募者の出る分野です。更に、電鉄、鉄道、大手の各種製造会社が自社施設の設計管理を行う部門を企業として独立させ、様々な設計や施工を行うほか、地域開発等のデベロッパーとしての機能を果たす等、都市空間から地域空間に関わる新しい動きがみられます。

女性の就職について

従来男性社会であった建築の分野で、あらゆる範囲のあらゆる職種に、女性の姿が見られるようになり、その数も年々増えてきました。

みなさんは今、一生建築の仕事を続けたいと思っているでしょう。それにはまず、建築が好きになることが第一ですが、女性はそのほかに次のようなことが必要です。学生時代に建築の実力を養うこと。社会的な視点を持つ。甘えない人間関係。健康な生活態度。就職にあたっては、2、3年単位で考えず、長い目で職能、職業生活を見通してください。

大学院を目ざす人

大学院に進学する人は年々増えています。大学院の就職は、最近は特に高い評価を受けるようになりました。したがって企業においても、大学院修了生を専門家として受け入れるようになり、大学院で専攻した専門分野を活用し自身の能力を発揮出来るようになり、同時に社会の要求は高まりつつあるといえます。

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